西宮神社 年末年始行事のご案内

年末から十日えびすにかけてさまざまな行事が執り行われます。

歳末

煤払い(すすはらい)
煤払い(すすはらい)
27日(金) 午前10時から
場所:本殿・拝殿
新しい年を迎えるにあたり、この1年間の本殿のほこりを落す年末恒例の煤払いを行います。午前10時から本殿で今年の無事安泰に感謝をする祭を斎行したあと、神職が白衣袴にマスク姿で笹竹の特製のハタキ等を用い、本殿内部や普段は清められない天井近くの柱や壁などのほこりも落します。
逆さ門松
逆さ門松の調製
27日(金) 午前10時半頃から
場所:拝殿前
煤払祭の後、注連縄を替える等、迎春準備が進められますが、門前町に古くから伝わる「逆さ門松」を拝殿前に復興再現しています。10メートル程の若竹を拝殿両側に建て、藁を巻き、松枝を約3メートルの高さから藁縄で括り下げて作ります。
逆さ門松市中を巡行されるえびすさま

当社の門前町では、古くより十日えびすの宵宮の9日の夜、各家の門口に立ててある門松の枝を逆さにつけかえ、静かに神様をお迎えする風習がありました。昔の門松は、枝葉の付いた大きな斎竹に松を盛り添えて作られており、各家々が通りに面して建てると、通りがせまくなる程であったといわれております。この為、この夜えびすさまが神馬にお乗りになって市中を巡行されるのに、松の葉先があたっては大変、ということで、この様にしたと伝えられています。

戦前は門前町や鳴尾の町でも見かけられたと言われていますが、すっかり姿を消していました。えびすさまに対する氏子のこの優しい心を伝えるべく、平成20年の歳末から「逆さ門松(さかさかどまつ)」の伝統を復興し、正月・十日えびすの参拝者をお迎えしております。

大祓式 (おおはらえしき)
31日(火) 午後4時から 
場所:拝殿前
大祓詞を奏上し、今年1年知らず知らずのうちに身についた罪穢れを祓い、さらに人形(ひとがた)に穢れを移し、心身を祓い清めます。
除夜祭 (じょやさい)
31日(火) 午後6時から 
場所:本殿
今年1年の無事を感謝し、良き新年が迎えられるよう祈念する1年最後の祭りです。
お焚き上げ
お焚き上げのご案内
1年間お守りいただいたお札・お守に感謝を込めてご焼納頂き、新しいお札・お守をお受けください。
福火点灯日時
12月31日 除夜祭後に福火点火
1月1日 ~午後5時
1月2・3日 午前8時~午後5時
1月15日 午前7時半~午後5時
2月3日 午後5時半~午後8時

正月

歳旦祭 (さいたんさい)
1月1日(水・祝) 午前6時から
場所:本殿
新年を祝い、国の隆昌と皇室の弥栄、氏子崇敬者の繁栄を祈ります。
奉射事始祭 (ほうしゃことはじめ)
奉射事始祭
(ほうしゃことはじめさい)
1月2日(木) 午前10時から
場所:本殿西側広場
元始祭 (げんしさい)
1月3日(金) 午前9時30分 
場所:本殿
年頭に当たり、皇国の始の大元を言祝ぎ、天壌無窮を祈念します。
百太夫神社祭(ひゃくだゆうじんじゃさい)
百太夫神社祭
(ひゃくだゆうじんじゃさい)
1月5日(日) 午前11時
場所:境内末社 百太夫神社
「十日えびす」を前にした5日、人形遣い達の祖神、百太夫神を祭る境内末社・百太夫神社(ひゃくだゆう じんじゃ)で、百太夫神社祭が執り行われます。

えびすさまの信仰が今日のように全国に広まったのは、室町時代以降西宮の散所村(現・西宮市産所町)に住んでいた人形遣い達が、えびすさまのご神徳を人形操りに託して全国を廻った事が大きな要因の1つと考えられています。この人形遣い達は、江戸時代になると西宮を離れ、淡路島に移ってしまい、現在は国の重要無形民俗文化財に指定されている淡路島や阿波(徳島県)の人形浄瑠璃、さらに大阪の文楽に発展したと言われています。百太夫神社は、元々散所村にありましたが、天保10年(1839)に境内に遷座しました。現在、跡地(えべっさん筋)には記念碑と人形遣いの銅像が建っています。例年、祭典に引き続き関係の深い淡路島や阿波からえびす舞を伝える団体が、御祝儀舞、三番叟・えびす舞などの人形廻しを奉納します。今年度は「阿波木偶箱まわし保存会」と「人形芝居えびす座」による奉納となります。

祭典に先立ち午前10時西宮中央商店街にて伝統的なえびす舞の門付けも行われます。

門前町門付け
1月5日(日) 午前10時頃
  於:西宮中央商店街
門前街門付

十日戎

招福大まぐろ奉納式(しょうふくおおまぐろほうのうしき)
招福大まぐろ奉納式
(しょうふくおおまぐろほうのうしき)
1月8日(水) 午前9時半頃  
場所:拝殿
鯛をかついだお姿で親しまれている「えべっさん」にあやかり、神戸市東部水産物卸売協同組合などの3社が商売繁盛と大漁を願って十日えびすを前に、本まぐろと雌雄2尾の大鯛を神前に奉納します。(マグロは例年全長約2.5m、重量約250㎏、お刺身約1100人分です)

鯛とえびすさまについては、こちら »

献華祭
献華祭 (けんかさい)
1月8日(水) 午後1時  
場所:本殿
華道 嵯峨御流の岡田芳和氏を中心に有志が集い西宮神社崇敬会「えびすの宮会」が発足され、当日は本殿にて西宮神社華務職である両氏が古来の装束に身を包み、花を活けてお供えする献華祭を斎行致します。
有馬温泉献湯式(ありまおんせんけんとうしき)
有馬温泉献湯式
(ありまおんせんけんとうしき)
1月9日(木) 午後2時  
場所:拝殿
日本最古の名湯として知られる有馬温泉から金泉(きんせん)が奉納され、有馬温泉の旅館街の繁栄が祈願されます。
また拝殿にて芸妓による湯もみを行います。

十日戎大祭(とおかえびすたいさい)本殿での祭典
居籠りの市中の様子忌籠り(いごもり)の市中の様子
(西宮大神本紀絵巻より)
十日戎大祭
(とおかえびすたいさい)
1月10日(金) 午前4時 
場所:本殿
午前0時、総ての神門を閉ざし神職は忌籠りをし、午前4時の浄闇の中で十日戎大祭を斎行いたします。この厳粛な祭りが終了すると午前6時、開門となります。

忌籠神事については、こちら »

開門神事福男選び
開門神事福男選び
(かいもんしんじふくおとこえらび)
1月10日(金) 午前6時 
場所:表大門(赤門)から本殿まで
午前6時を期して表大門が開かれ、外で待っていた参拝者は、1番福を目指して230メートル離れた本殿へ「走り参り」をします。これを「開門神事」といい、西宮神社独特の伝統行事として、江戸時代頃に自然に起こったといわれています。本殿へ早く到着した順に1番から3番までがその年の「福男」として認定され、「福男」には、認定証・ご神像・副賞そして特別の半被が授与されます。

※詳しくは、こちら(開門神事福男選びのページ)をご覧ください。